定例会01:何とはなしに自己紹介

飛鳥たぐい

皆さんこんにちは。
何とか集まったということで、では第一回定例会を始めたいと思います。
司会進行役を務めさせていただきます、飛鳥たぐいです。

飛鳥たぐい

えー……っと、この無限遠点工房の制作委員会(?)は、私が立ち上げたという名目にはなっていますが、実際のところ、思いついて人を集め出したのは、神西になります。

神西未瑠

はーい、神西です。

飛鳥たぐい

ここで一言断りを入れておきます。今後のプロジェクトにおいて起こりうる事態の全責任は彼女がとるそうです。不満不平、叱責はすべて彼女に投げてくださいね。私は知りません。

神西未瑠

ワシも知らんよ、それは。

飛鳥たぐい

『司会とか指示とかマジ面倒だから適当にやっといて、頼むわ』とのメールが先日届きましたので、このようにご挨拶させていただきました。

ギブ・小倉

えへへ、こんにちはー

飛鳥たぐい

はい、こんにちは。で、月一で定例会を開くことになりましたので、皆さんご協力をお願いします。

矢吹利烏

リモートだしね。問題ないよ。

飛鳥たぐい

じゃあまあ、第一回定例会ということで、まずは皆さんの自己紹介から行きましょうか。
簡単な自己紹介と、そうですね、創作チームという名目なので、何が得意なのかとか言えばいいんじゃないかなって思ってます。

神西未瑠

お互いに知ってる人と知らない人がいると思うから、その辺も話してけば。

飛鳥たぐい

まあ、定例会にこぎつける前にチャットとかで連絡は取り合ってるから、知ってはいるんだけどね。
結局は情報の記録と開示のためってことで。そんなわけで、年功序列で神西からどうぞ。

神西未瑠

はいはい、神西未留でーす。
しがない会社員の裏で発明家してるってプロフィールに書かれてたけど、実際は発明の資金繰りで働いてるんだから、みんなは騙されちゃダメだからね♪

神西未瑠

みんなもプロフィールちゃんと確認しておいてねってことで、あ、みんなを集めた理由をお話ししとこっと。

神西未瑠

やっぱりさ、物語って重要だと思うわけ。
小説とか漫画とか物語が要になるものってあるじゃない?
でもそれだけじゃなくて、例えば商品とかサービスにだって、物語は重要なファクタになってるってわけ。
分かりやすいものだと、「○○がきっかけで生まれた商品です」みたいな感じの。

神西未瑠

ファクタ、あ、つまり要素ね。

飛鳥たぐい

いいから、そういうのは。

神西未瑠

親近感が沸くし、物語があった方が、なんとなく手に取りやすい。
ある意味、言い訳にもできてしまうんだよ。
商品自体に興味なくても、○○を応援したいから買う、という大義名分もできる。

神西未瑠

悪い意味じゃなくて、物語があるから目にとまるっていう現象があって。
それはさ、発明品においても同じことだと思うんだよな。

矢吹利烏

ああ、つまりは自分の売り込みにストーリーが欲しい?

神西未瑠

いや、ちが、うーん、違くはないか。
まあ、そんな大層なものじゃなくてさ。
普段は好きなものを各々作って遊ぶわけじゃない?
その知恵というか協力が欲しいというか、遊びでこっちにも参加しない?みたいなやつ。
別に強要とかはしない。

神西未瑠

接するだけでもヒントが得られるかもしれないし。
あと、あれもやってみたいんだよね。メディアミックス。
ラノベとアニメが同時期に出るとか、昔はあったじゃない?

飛鳥たぐい

あー、言ってたね。

神西未瑠

だからさ、無限遠点工房は、みんなの創作を公表する場所であるとともに、協力する場所にもしたいってこと。

神西未瑠

あれ? 待って、さっき年功序列って言った?

飛鳥たぐい

じゃあ、次は矢吹行こうか。

矢吹利烏

年功序列だと、飛鳥さんじゃないの?

飛鳥たぐい

いいからやれよ。

矢吹利烏

はい……。

矢吹利烏

えっと、僕は脩にここを紹介されて。
で、初めはサークル?みたいなものって彼から聞いてたんだよね。
規模が大きいものを想像していたんだけど、割とこじんまりしてて、拍子抜けだったかな。

神西未瑠

は? 拍子抜け?

一之瀬脩

俺、そんな話したっけ?

矢吹利烏

したよ。
確かに拍子抜けではあったけれど、安心もしたかな。
趣味で小説を書いてはいるけれど、ずぶの素人だし、あまり、人様に見せられるようなものでもないからね。

飛鳥たぐい

いや、公開はするから人様に見せはするよ。

矢吹利烏

規模の話。
こういう認識だから、規模が大きいと僕は何もしなくなるだろうね。
表に出す動機がなくなる。出したい人はいくらでもいるだろう?

矢吹利烏

枠に限りがあるんだったら、そちらに譲ることになるし、そうでなくても、億劫にはなる。
大勢と同じことをするには性格上向いていないんだ。
個人主義な人間は、人数が増えると最大公約数的に上限が低くなり、できることが減ってしまう。

一之瀬脩

何か深いこと言ってる気がする。

ギブ・小倉

え? これただの陰キャの話じゃないんですか?

飛鳥たぐい

矢吹は小説を適当に書くってことで。じゃー次は亜久沙だね。

関島亜久紗

こんにちは。関島亜久沙です。職業はプログラマです。
未瑠さんとはネット上で知り合いましたね。確か未瑠さんがSNSでアルゴリズムのお話をしていたときに、私がリプを送ったことがきっかけでした。
工学の知識が多少ありまして、彼女の発明品のお手伝いも時々させていただいています。

一之瀬脩

わー、ITだIT。

ギブ・小倉

プログラマって何するんですか? 何か作るんです? AI?

関島亜久紗

職種はデータサイエンスなので、創作側ではないかもしれませんね。
AIは基礎知識があるくらいで、仕事で関わったことはないです。
ここでは、サポート側でしょうか。

神西未瑠

ゲーム作ろう、ゲーム。

ギブ・小倉

え? ゲームって作れるんですか!?

矢吹利烏

この世界にあるゲームは大抵、人間が作ったものだよ。

ギブ・小倉

違くて、ゲームって会社でしか作れないと思ってました。大勢で作るものじゃないんですか?

一之瀬脩

ネットで探してみなよ。個人とか少人数で作ってるものなんて、いくらでも出てくるぞ。

ギブ・小倉

じゃあ、どうぶつの森みたいなのも作れるんですか?

矢吹利烏

「みたい」というのが、どのあたりまで正確なのかによるね。

ギブ・小倉

ちょっと難しいこと言わないでください。

矢吹利烏

難しいのがちょっとなら分かるんじゃないの?

ギブ・小倉

……。

飛鳥たぐい

はい、子どもをいじめないように。
プログラムができる人間がいれば、創作の幅が広がるのは実際そうだね。
単純作業なんかは、機械にやらせちゃえって場面もあるし。

飛鳥たぐい

じゃあ、一之瀬、自己紹介をどうぞ。

一之瀬脩

大学生です。趣味で漫画描いてます。
無限遠点工房に入ったきっかけは……いや、何かこれ巻き込まれたんだよなぁ。
飛鳥と神西が、ボイチャで話してて、たまたまそこに居合わせて。じゃあ、一緒にやろうよって話になって。
あの場にいなかったら、参加していないだろうし、俺に声も掛かってなかっただろうしなぁ。

神西未瑠

めぐりあわせだね。良かったじゃん。何か文句あんの?

一之瀬脩

いやもう、ヤンキーじゃん。

飛鳥たぐい

そんなこと言ったら、神西が私に丸投げしたのだって、私がその場にいたからだよ。
そんなもんじゃない? 学生の頃の友達だって、同じクラスで席が前後だったから、みたいな理由でなるし。

神西未瑠

その後に、一之瀬が矢吹を誘ったのだって、たまたま頭に浮かんだからだろ?

ギブ・小倉

あああああ、その節はありがとうございます。

神西未瑠

ほら喜んでる子もいることだし、終わりよければ何とやらだって。

飛鳥たぐい

じゃあ、最後のギブちゃんどうぞ。

ギブ・小倉

はい、ギブ・小倉って言いまーす。本名じゃないです。
何かのごろ合わせで名づけたと思うんですけど、もう忘れちゃったんですよね。
ギブでも小倉でもおぐっちゃんでもいいんで、適当に呼んでくださーい。

飛鳥たぐい

ギブは何ができるの?

ギブ・小倉

あ、イラストが描けます。
人間ばっかり描いてきたので、人間しか描けないですけど。
あと、服のセンスが死ぬほどないです。可愛い服とかちゃんと着させてあげたい……。

神西未瑠

ギブちゃんはねー。何か面白そうな子だったから拾ってきたんだよねー。

ギブ・小倉

その辺に落ちてたみたいじゃないですか。

神西未瑠

ギブちゃんはねー。腐のものだから、そういうの好きなんだよねー。

ギブ・小倉

え? 受けを拾う話ですか ?

飛鳥たぐい

怖い怖い。何?

ギブ・小倉

その辺に落ちてる受けを拾うんですよ。
雨の日にゴミ捨て場とかに落ちてると、悲愴感Maxで物語が始まりますよね。

飛鳥たぐい

何言ってんのこの子。

神西未瑠

じゃー全員自己紹介終わったから、今日はこの辺にしとく?

ギブ・小倉

何だっけ? あれ? 無限遠点工房って、何するんですか?

飛鳥たぐい

何もしないよ。

ギブ・小倉

何もしないんですか? 何のために生まれて何をして生きるんですか? わからないまま終わるなんて嫌ですよ。

神西未瑠

あーんぱーんち。

一之瀬脩

あれ? そういう絵画なかったっけ?

関島亜久紗

『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
ゴーギャンの作品ですね。

神西未瑠

あ! 矢吹通話切ってんじゃん! いつから?

飛鳥たぐい

アンパンマンになったあたりからだね。

ギブ・小倉

アンパンマンマーチって怖いですよね。
子供のころ歌詞を見ながら泣いた記憶があります。

一之瀬脩

感動して、とかじゃなくて? 怖いか?

ギブ・小倉

時間は早く過ぎ去るし、光る星は消えるんですよ?
夢の物語でそんなこと教えないでくださいよ。

飛鳥たぐい

そこは、やなせたかしさんも思うところがあったんだよ、きっと。

ギブ・小倉

えー? 適当なこと言って 、話終わらそうとしてません?

飛鳥たぐい

してないしてない。

神西未瑠

かいさーん!はい、お開きー!
次回からは、各々の進捗を聞いてきまーす!